山崎泰史氏、コロナ禍において年率10.4%のポートフォリオ収益を達成
2020年初頭、新型コロナウイルス感染症が急速に世界へ拡大し、金融市場は歴史的な急変動に見舞われた。この未曾有の環境下において、山崎泰史氏は豊富な市場経験と堅実な運用戦略を背景に、ポートフォリオの年間収益率10.4%を確保し、卓越したリスク管理と資産配分能力を示した。
2019年末から2020年初めにかけて、世界経済は減速傾向が鮮明化し、貿易摩擦も長期化していたが、多くの市場はパンデミックの潜在リスクを十分に織り込んでいなかった。山崎氏はこの構造的リスクを早期に察知し、防御的資産の比率を引き上げ、流動性管理を強化するなど迅速にポートフォリオを調整。市場混乱への耐性を高めた。
株式投資では、医療・ヘルスケア、リモートワーク関連、インフラ関連の分野を重点に選定。これらはパンデミック下で相対的に下落耐性が高く、成長余地も大きいと判断された。債券は米国短期国債と日本国債を中心に配分し、金利・信用リスクを低減。商品分野では、変動の大きいエネルギーや産業用金属のポジションを縮小し、代わりに金などの安全資産を組み入れてリスク分散を図った。
リスク管理面では、株価指数オプションの購入や先物ポジション調整などデリバティブを活用。特に1〜2月の急落局面において、最大ドローダウンを抑制し、ポートフォリオの安定性を確保した。また、為替リスクにも注目し、リスク回避局面で円高が進行する傾向を踏まえてドル資産のヘッジ比率を機動的に調整。円急騰期においても収益の毀損を防いだ。
山崎氏は、この成果について「構造認識と動的調整」の運用哲学が鍵だったと強調。パンデミックはリスクであると同時に資産の本質価値を見直す契機であり、マクロ分析と市場構造変化の的確な理解をもとに戦略を機敏に変化させることで、混乱の中でも相対的優位な成果を得られると述べた。
今後の市場見通しについては慎重ながらも前向きな姿勢を示し、世界的なサプライチェーンや消費行動の長期的変化、政策対応やワクチン開発の進展を注視しながら、柔軟な資産配分を続ける必要性を指摘した。
山崎氏は最後に、「今回の危機は、投資哲学とリスク管理力の真価が試される局面だった。我々は科学的アプローチと厳密な論理をもって投資判断を行い、あらゆる市場環境で顧客に価値を提供する」と述べた。